
彼女と師匠と歴史紀行と
“人は未知のものを初めて見たとき、笑顔をこぼしてしまうものだ。かくいう勝明も、掘り起こされた石垣を前にして堅い靴紐をほどいたかのような笑みを浮かべていた。
これだから史跡巡りはやめられない。”──
ライターとして全国の史跡名所を巡る綾部勝明。編集部に取材を取り付け、カメラを担ぎ、現場で目にしたありのままの姿を、ときに雑学も交えながら今日も記事を書き上げる。
ところが旅先で、昔馴染みの“彼女”と“師匠”に出くわして──?
彼女と師匠と歴史紀行と。日本の歴史を舞台とした長編シリーズが今、幕を開ける。
Written by: 澤田真一